観光利用と自然保護踏まえた規制を=徳之島

世界自然遺産候補地の保全・活用について検討する関係者ら=16日、徳之島町亀津

世界自然遺産候補地の保全・活用について検討する関係者ら=16日、徳之島町亀津

 奄美群島世界自然遺産候補地保全・活用検討会の自然利用、公共事業の両部会が16日、徳之島町の徳之島保健所会議室であった。自然利用部会では、利用調整に向けたルールづくりを進めている徳之島町の林道山クビリ線について意見交換し、出席者は観光利用と自然保護の観点を踏まえた規制を提案。「世界自然遺産 奄美トレイル」に関しては、利用者への対応を見据えた関係機関の連携強化を求める意見があった。

 

 自然利用部会には徳之島3町の担当職員や自然・環境保護団体、観光関係者など約30人が出席した。林道山クビリ線について、県は昨年12月に開いた利用適正化連絡会議の概要を説明。林道入り口へゲート設置して施錠するなどの利用制限の素案に対し、出席者からは「アマミノクロウサギを見たいという観光客にどう対応すればいいのか」「自然が壊れないような利用調整は必要」などの声があった。

 

 奄美トレイルに関しては、2月に開通式・トレイルウオークがあった伊仙町の担当者から「コース上にトイレが少なく、道に迷う参加者がいた」と報告。対策としてコース内48カ所への案内板設置やトイレ整備に取り組むとした。

 

 このほか、利用者への対応として、群島各島の観光関係者や県、市町村などの連携強化や専用ウエブサイト制作などの要望があった。

 

 公共事業部会には約40人が出席。環境配慮指針(アドバイザー制度)の実施結果や次年度の運用方針が報告され、外来種対策として「作業の手引書」やデータベースの制作などが示された。