亜熱帯の彩り⑦ 奄美の風景 シマジマで輝く青 真夏の海

2020年08月12日

自然・気象

ターコイズブルーに輝く手安の浅瀬(上)と「嘉鉄ブルー」とも呼ばれる絶景が広がる湾内=瀬戸内町

ターコイズブルーに輝く手安の浅瀬(上)と「嘉鉄ブルー」とも呼ばれる絶景が広がる湾内=瀬戸内町

 青空に白雲、強い日差しにまぶしいほどの白い砂浜。南国らしさが際立つ真夏の奄美の海辺。きらめく青い海に、訪れる人は心を癒やされる。

 

 海の色は、場所によって異なり、天気や日の差し方でも刻々と姿を変える。サンゴ礁に囲まれた奄美の海は、透明度が高く、サンゴの破片でできた真っ白な砂によって、きれいな青色に見えるという。

 

 大島海峡に面した瀬戸内町手安の目の前に広がる遠浅の海は、夏の日差しを浴びて淡いターコイズブルーに輝いていた。海峡の深い青の向こうに、加計呂麻島の島影が連なる情景はとても美しい。

 

 同町嘉鉄の湾内は、「嘉鉄ブルー」とも呼ばれる絶景が広がる。かつては足の踏み場もないほどに海藻のホンダワラが繁殖し、海の色はより青々としていたという。ウニや貝などが豊富で、海の恵みがシマ(集落)の暮らしを支えた。

 

 「台風が来る度に海は変わる。波が浜の汚れを持って行ってくれる」とシマの人は話す。

亜熱帯の彩り⑦真夏の海(②嘉鉄)山崎