アマミヤマシギの謎を追え! 沖縄北部で調査と講演会 野鳥の会の鳥飼さん

アマミヤマシギについて講演する鳥飼さん=4日、国頭村保健センター

アマミヤマシギ

「奄美とやんばるを結ぶ謎めいた鳥 アマミヤマシギ」と題した講演会が4日、沖縄県国頭村であった。講師はNPO法人奄美野鳥の会の鳥飼久裕会長。アマミヤマシギの知られざる生態や、沖縄での調査経過について紹介し、「やんばる(沖縄本島北部)での調査は長年の夢。アマミヤマシギの謎をぜひ解明したい」と思いを語った。

 

アマミヤマシギは、奄美と沖縄だけで生息が確認されている固有種。個体数の把握が難しく、奄美と沖縄を行き来しているかは現時点で確認されていない。

 

謎の多いアマミヤマシギの渡りの実態を明らかにしようと、鳥飼さんは今月3日から4日間、日本鳥類保護連盟のメンバーらと沖縄本島北部で調査を実施。この期間に合わせて、環境省やんばる野生生物保護センターが講演会を企画・主催した。沖縄野鳥の会の会員など50人余りが参加した。

 

鳥飼さんは▽アマミヤマシギとヤマシギの違い▽雄と雌の見分け方▽奄美で見られるのは6~8月が多く、朝夕や月の明るい晩に出現しやすい│などの調査結果を紹介。また、冬は奄美での目撃回数が減ることから「南に渡っているのではないか」という仮説を展開した。

 

ただ、アマミヤマシギの移動距離は短く、これまでに確認できたのは最長で32・5㌔。奄美大島からやんばるに渡ったとしても、徳之島や沖永良部島などを経由し「アイランドホッピングでたどり着いた可能性がある」と推測する。

 

今回の調査は、日本鳥類保護連盟が2021年度サントリー愛鳥基金の助成金を受けて実現した。奄美と沖縄の両方でアマミヤマシギを捕獲し、GPS(全地球測位システム)発信器を取り付けて追跡する。

 

鳥飼さんは、「アマミヤマシギをやんばるで見つけること自体が難しい」としながらも、「発信器を付けることができれば画期的。目撃情報があれば教えてほしい」と呼び掛けた。