イソギンチャクを持ち去りか 沖永良部、人気のクマノミスポット

カクレクマノミが見られていたダイビングスポット=2020年8月撮影

イソギンチャクごと持ち去られた後の同じ海底=1日、沖永良部島(いずれも提供写真)

 沖永良部島沿岸で1日、映画で取り上げられるなどして人気の熱帯魚カクレクマノミが共生するイソギンチャクが持ち去られているのが見つかった。現場をよく知る地元ダイビング業者は「これまでずっとカクレクマノミが産卵し、命をつないできた場所。人間の勝手な理由でそれを奪うのは決して許されるものではない。元に戻してほしい」と訴えている。

 

 持ち去られたのが確認されたのは、同島で地元住民も知るダイビングスポットの2カ所。陸上から泳いで行くこともでき、地元ダイビング業者が体験ダイビング(初心者がインストラクター付きで潜ること)などで利用している。

 

 現場を確認したダイバーによると、海底がイソギンチャクごとスコップのような道具でえぐり取られていたという。先月18日には同じ場所でイソギンチャクとカクレクマノミが確認されており、持ち去られたのはその後とみられる。

 

 カクレクマノミはスズキ目スズメダイ科クマノミ亜科に属する海水魚の一種。奄美大島以南~西部太平洋に分布し、観賞用として人気が高い。イソギンチャクをすみかや捕食者からの避難のために利用している。