サンゴ礁、健康状態「良好」 瀬戸内町の大島海峡で調査

大島海峡で行われたリーフチェック=16日、瀬戸内町加計呂麻島の実久沖(瀬戸内町海を守る会提供)

  地元ダイビング事業者らで組織する瀬戸内町海を守る会(祝隆之会長)と日本自然保護協会は16日、奄美大島南部の大島海峡内でサンゴ礁の健康度を調査するリーフチェックを行った。海底がサンゴで覆われている割合を示すサンゴ被度は、水深3~4メートル地点で69・4%。新しいサンゴ類の成長も見られ、「とても良い状態」と評価した。

 

 調査地点は瀬戸内町加計呂麻島の実久沖約300メートルに広がる礁斜面。専門家ら8人が参加し、サンゴ被度と魚類、無脊椎動物の数などを調べた。

 

 生き物調査では、チョウチョウウオ70個体、イサキ科20個体、ハタ類1個体、シャコガイ77個体(20センチ以上2個体、10センチ以下60個体)を確認した。サメとロウニンアジも記録された。

 

 日本自然保護協会の安部真理子さんは「2016、17年の白化現象の爪痕が若干見られたが、それを乗り越える形で新しくサンゴが成長しており総じて健康的」と述べた。オニヒトデの食害はほとんど確認されなかった。

 

 奄美大島南部の海域では01年から05年にかけてオニヒトデが大量発生し、食害によってサンゴは壊滅的なダメージを受けた。守る会は01年から毎年加計呂麻島の安脚場沖でリーフチェックを行っているが、今回初めて実久沖でも調査した。

 

 祝会長は「サンゴの成長と生き物の多様性を感じることができ、改めてすごい場所だと実感した。東側の安脚場沖とともに、西側でも定期的な調査を継続したい」と話した。