ザトウクジラ今季初確認 笠利湾内でダイバー発見 奄美大島

奄美近海で今季初めて確認されたザトウクジラ=7日午後4時半ごろ、龍郷町倉崎海岸沖(興克樹さん撮影)

冬季に奄美近海に来遊するザトウクジラが7日、奄美大島の笠利湾で今季初めて確認された。沿岸では近年、ホエールウオッチングを楽しむ人が増えており、奄美クジラ・イルカ協会の興克樹会長は「多くの人を魅了する生き物。陸からも見られるので、高台から海を眺めてみて」と話した。

 

7日午後2時45分ごろ、龍郷町芦徳沖で、ダイビングツアー客を案内していたインストラクターの仙田皓大さん(25)が、クジラが頭上に水しぶきを上げる「ブロー」を発見。連絡を受けた興会長が同町倉崎海岸から約500メートル沖を泳ぐ2頭を確認し、撮影した。

仙田さんは冬場、ホエールウオッチングのツアーも行っており、「湾内でクラジが見られるのは珍しく、最初は目を疑った」と驚いた様子。シーズン到来に「「お客さんにクジラのすごさを伝えて楽しんでもらいたい」と話した。

 

ザトウクジラは体調12~14メートル、体重30トン超にもなる大型のクジラ。頭部のこぶ状の突起と長い胸ビレが特徴。夏場はロシアなどの冷たい海で餌を食べ、冬に繁殖や子育てのため、国内では奄美や沖縄などの暖かい海域へ移動する。

 

奄美大島では同協会の加盟事業者などが海上と陸上で出現状況を調べている。2021年シーズンは調査を本格化した14年以降で最多の1097頭を記録した。