ナイトツアー規制開始へ 三太郎線、10月29日から

ナイトツアー規制の導入に向けて意見交換した夜間利用適正化連絡会議=24日、奄美市住用町

  奄美市住用町の市道三太郎線周辺に関する夜間利用適正化連絡会議の会合が24日、同町の奄美市住用総合支所で開かれた。オンラインを含め官民の関係者約40人が出席。奄美・沖縄の世界自然遺産登録に伴い、夜間に野生生物を観察するナイトツアーの増加を見据えて、三太郎線周辺で10月29日から車両の通行規制を試行的に開始することを決めた。夜間の車両台数を制限して、アマミノクロウサギなど希少動物の交通事故防止を図る。

 

 連絡会議は環境省、県、奄美市と地域住民やエコツアーガイド、自然保護団体などで今年3月に設立。ナイトツアーの増加に伴う希少動物の交通事故や、車両の追い越しをめぐるトラブルなどを防止するため、三太郎線周辺の車両規制について検討してきた。5月までに2回の実証実験を行い、実験結果を踏まえて規制内容をまとめた。

 

 車両の通行規制は、世界遺産区域に近接する三太郎線の西中間│東仲間の約10㌔の区間で、通行を予約制とし、1時間4台に制限する。三太郎線に接続する路線では、世界遺産区域を通る市道スタル俣線の通行自粛を求める。市道石原栄間線は予約の際に申請が必要。規制に法的な強制力はなく、協力を依頼する。

 

 規制を行う時間帯は、日没、日の出の時刻に合わせて、10~3月は午後6時から翌朝6時まで、4~9月は午後7時から翌朝5時まで。現地に設置した自動撮影カメラで利用状況を確認するほか、利用者が増える連休などにはスタッフを配置して予約確認を行う。

 

 入り口に看板を設置して、時速10㌔以下で走行することなど、野生生物を安全に観察するためのルールを周知する。野生生物の観察に慣れていない人には、ガイドの同行を推奨する。

 

 10月の車両規制の導入に向けて、関係機関のホームページや、空港・港、レンタカー会社でチラシを配布して周知を図る。

 

 三太郎線の通行予約は8月中にウェブサイトで受け付けを開始する。環境省奄美野生生物保護センターのホームページなどからアクセスできる。

 

 環境省奄美群島国立公園管理事務所の阿部愼太郎所長は「2回の実験を踏まえてまずは第一案をつくった段階。運用する中で改めて課題が出てくる。見直しながらよりよいルールを目指したい」と述べた。