大浜でウミガメミーティング 奄美海洋生物研 上陸、産卵状況など報告

オンラインでウミガメの産卵状況などを報告した興会長(中央)=12日、奄美市名瀬の大浜海岸

 奄美海洋生物研究会主催のウミガメミーティングが12日、オンラインで開かれた。興克樹会長らが奄美市名瀬の大浜海岸から生配信し、奄美大島のウミガメの上陸、産卵状況などを報告。群島内外の参加者から各地の状況について報告もあった。興会長はウミガメの産卵の減少傾向が続いているとして、「特にアカウミガメは顕著に減少している」と懸念を示した。

 

 ミーティングはウミガメの産卵環境の保全を目的に、群島各地で上陸、産卵に関する調査報告や観察会を行っている。昨年は新型コロナウイルスの影響で開催を見送り、2年ぶり。オンライン開催は初めて。71人が視聴した。

 

 報告によると、2020年に奄美大島で確認されたウミガメの産卵回数は546回。過去最少だった前年(293回)を大幅に上回り、3年ぶりに増加に転じた。種類別ではアカウミガメ111回、アオウミガメ335回、不明100回。アオウミガメは前年から倍増したのに対して、アカウミガメは前年をやや下回り、調査を開始した12年以降で最少だった。

 

 興会長は東シナ海で活発化する漁業活動に伴う混獲や、中国で発生した大規模な密猟などの影響を指摘した。今年の産卵状況について、群島内や屋久島、種子島からも報告があり、いずれも例年より産卵が少ない傾向がみられた。

 

 興会長は海岸の漂着ごみが産卵の妨げになる場合があることや、ウミガメが釣り糸に絡まって保護された事例を紹介。「海辺をきれいに掃除して、観察できるようになるといい」と呼び掛けた。

 

 大浜海岸では今月8日に今年初めての産卵が確認され、現地から上陸したアオウミガメの足跡や、産卵場所の紹介があった。