サンゴ礁の生き物発見 奄美市笠利町で観察会

2020年08月19日

サンゴ礁にすむ生き物を観察した参加者=18日、奄美市笠利町

サンゴ礁にすむ生き物を観察した参加者=18日、奄美市笠利町

 奄美市立奄美博物館主催の自然観察会が18日、同市笠利町須野の海岸であった。市内の親子34人が参加。リーフ(干瀬)を歩いてサンゴ礁にすむさまざまな生き物を観察し、奄美の自然の豊かさを体感した。

 

 参加者らはあやまる岬観光公園に集合し、近くの海岸へ移動した。講師の鹿児島大学国際島嶼(とうしょ)教育研究センターの藤井琢磨特任助教がサンゴ礁の特徴について、多様な地形にいろいろな生き物が生息していることや、自然の防波堤の役割を果たしていることを紹介。毒を持つウンバチイソギンチャクなど危険生物への注意を呼び掛けた。

 

 同日は干満の差が大きくなる大潮。参加者らは潮が引いて現れた広大なリーフの上を歩いて、箱めがねを使って潮だまりにいる生き物を探した。瑠璃色が鮮やかなルリスズメダイなどの小さな魚や、ナマコやカニ、ハゼなどを見つけて歓声を上げ、観察を楽しんだ。

 

 家族で参加した朝日小学校3年の山元康平君(9)は「小さい魚やナマコを見つけた。海は気持ちがよくて、新しい発見がある」と笑顔。母親の舞さん(37)は「こんな風に海で生き物を探すのは初めて。わくわくして楽しい」と話した。