ノネコを増やさないために/奄美こども環境調査隊活動

2018年07月27日

ノネコ問題について学習した奄美こども環境調査隊の現地視察3日目=26日、奄美市名瀬のAiAiひろば

ノネコ問題について学習した奄美こども環境調査隊の現地視察3日目=26日、奄美市名瀬のAiAiひろば

 奄美市内の小中学生6人で結成した奄美こども環境調査隊(奄美市教育委員会、南海日日新聞社主催)の現地調査3日目は26日、奄美大島や徳之島の山中で野生化した猫(ノネコ)が希少動物を捕食している問題に注目した。飼い猫や野良猫をノネコにしないために、人間がすべきことや心構えを学び、理解を深めた。

 

 猫の適正飼育を呼び掛ける活動に取り組む奄美猫部部長の久野優子さんを講師に招き、同市名瀬のAiAiひろばで講話を開いた。

 

 久野さんは、生態系に影響を及ぼすノネコの増加を防ぐため、奄美大島で実施されている野良猫の不妊手術や、今月17日に始まったノネコの捕獲と一時的に施設に収容する取り組みなどを紹介。「ノネコの問題は人間が原因。人間の関わり方次第で猫は幸せになれる。問題意識をみんなで共有することが大事」と語った。

 

 隊員の満田陽さん(大川中3年)は「人間のせいで犠牲になる猫がいるのは残念」と感想を話し、「自分たちにできることをしっかりと考えたい」と力を込めた。

 

 この日は、同市名瀬のゆいの島どうぶつ病院(伊藤圭子院長)を見学。同市住用町では、役勝川で奄美大島だけに生息するリュウキュウアユを観察したほか、マングローブでカヌー体験も行った。

 

 視察最終日の27日は、龍郷町生涯学習センター・りゅうがく館を見学する。