小湊地区住民をホエールウオッチングに招待 奄美クジラ・イルカ協会

2021年01月17日

目の前に迫るザトウクジラを観察した参加者ら=16日、奄美市小湊沖

目の前に迫るザトウクジラを観察した参加者ら=16日、奄美市小湊沖

 奄美クジラ・イルカ協会(興克樹会長)は16日、奄美市名瀬小湊沖でホエールウオッチング体験会を開いた。地域住民ら36人が参加。冬季に奄美大島沿岸に来遊するザトウクジラの迫力満点のパフォーマンスを楽しみ、奄美の自然の豊かさも学んだ。

 体験会は地域貢献活動の一環。小湊地区はホエールウオッチング船発着場の一つになっており、地区住民らに感謝し、身近な海の魅力も再認識してもらうと、同協会の才秀樹副会長らが企画した。

 参加者は、才副会長から▽ザトウクジラは体長約10~13㍍、体重約30~40㌧▽冬季に、ロシア周辺から繁殖や子育てのために奄美近海に来遊する│といった説明を受けた後、2隻に分かれて小湊漁港を出港。30分後、小湊沖約7㌔にクジラを8頭確認した。

 豪快なジャンプのほか、息継ぎをする時に水しぶきを上げる「ブロー」や潜水前に尾びれを持ち上げる「フルークアップダイブ」に歓声を上げ、持参したカメラやスマートフォンで大海原を泳ぐ巨体を撮影した。

 小湊小6年の春田珠希さん(12)は「写真でしか見たことがない大きなクジラの姿が目の前に現れたときは感動した。機会があればまた見てみたい」と話した。興会長は「体験会が身近な自然とそこに息づく生き物をより知るきっかけになれたら」と話した。