雄大な景色満喫 大人の世界自然遺産講座 請島・大山の登山に挑戦 瀬戸内町

2019年12月17日

大山の山頂、ミヨチョン岳で記念撮影する受講生ら=15日、瀬戸内町請島(町企画課提供)

大山の山頂、ミヨチョン岳で記念撮影する受講生ら=15日、瀬戸内町請島(町企画課提供)

 瀬戸内町教育委員会世界自然遺産せとうち町推進室主催の第1回大人の世界自然遺産講座は15日、同町請島であった。受講生、スタッフ約30人が参加。島の希少な動植物を学び、実際に観察したほか、大山・ミヨチョン岳登山に挑戦。初めて登る参加者も多く、自然の豊かさや雄大さに感激した様子だった。

 

 講師は東京大学医科学研究所研究員の服部正策さん、自然観察指導員の國宗弓穂さんが務めた。初めに、池地公民館で服部さんから奄美の野生動植物について講義を受けた後、大山のウケユリ自生地に移動。地元のボランティア団体「みのり会」からウケユリの保護、管理活動について話を聞いた。

 

 山歩きの注意点について國宗さんから講義を受けた後、ミヨチョン岳を目指して2班に分かれて登山を開始。道中では、道沿いにある植物について、服部さんと國宗さんがそれぞれ解説した。

 

 この日は天候にも恵まれ、頂上では徳之島、加計呂麻島など周辺の島々を見渡すことができた。参加者は雄大な景色を楽しみながら弁当を食べ、下山した。

 

 参加した町内の女性は「ミヨチョン岳に登るのは初めて。きつかったが、山頂の景色を見て登って良かったと思った。道中では貴重な植物を実際に見ることができた」と満足した様子だった。

 

 同推進室では子どもを対象とした同テーマの講座を毎年開いているが、大人を対象とするのは初めて。本年度は全3回を予定している。