奄美語から文化を学び直す 奄美市生涯学習講座

「奄美語の文化継承を学ぶ」の第1回講座=10日、奄美市の名瀬公民館

 奄美市生涯学習講座「奄美語(シマことば)の文化継承を学ぶ」の第1回講座が10日、名瀬公民館であった。講師は花井恒三さん(通称奄美のトラさん)で、初講座では奄美語継承の意義など講座の概要について説明があったほか、受講者が奄美への思いなどを話した。

 

 花井さんは、奄美群島すべての方言を奄美語と表し、「絶滅危惧」の状況にあると説明。方言が使われなくなっていった時代背景や、継承のための取り組みなどについて解説しながら、「奄美の言葉は生活用語として使われなくなったが、今何とかすれば生き残れる。公務員試験に課すなど仕組みつくるのも大事。継承するためにも言葉から文化がどのように引き継がれているかを学ぼう」と話した。

 

 受講生はU・Iターン者や転勤してきた人、バスガイドなどの職業として方言を学び直したいという人などさまざま。「奄美出身なのに奄美のことを全然知らない。奄美のことを人に話せるようになりたい」「シマ唄の意味が分からない。文化を知る上で奄美の言葉は欠かせない」「奄美の文化を子どもたちに残していきたい」など奄美への思いや受講への意気込みを話した。

 

 花井さんは「世界が奄美に注目している。世界に通用するには多様な見方や考え方を持つことが必要で、母国語や英語だけでなく、島の言葉が身につけば多様な思考力が身につくし、より豊かな人生が送れる」と話した。