巧みな話芸で観衆魅了 落語家の桂楽珍さんが徳之島町で公演

それぞれの演目を終え、2人であいさつに立つ(右から)楽珍さん、三歩さん=6日、徳之島町文化会館

 徳之島出身の落語家、桂楽珍さん(吉本興業)がメインを務める公演「楽珍落語」が6日、徳之島町文化会館であった。コロナ禍で久しぶりとなった公演には観客約250人が入場。楽珍さんら3人の出演者が繰り広げる巧みな話芸に会場は笑いに包まれた。

 

 楽珍さんは天城町与名間出身。徳之島高校を卒業後、1982年に桂文珍さんに弟子入り。徳之島や大阪を中心に独演会を開くなど活躍している。現在59歳。公演には、和歌山県出身で桂文枝一門の桂三歩さん、徳之島島口漫談の東光彦さんも出演した。

 

 楽珍さんの演目は古典落語の「井戸の茶碗」。楽珍さんは表情や声色を使い分けて複数の登場人物を演じ、円熟した話術で観客を魅了した。公演に先駆けて4~5日は島内の高校生と小学生向けの芸術鑑賞もあり、楽珍さんが子どもたちへ落語の魅力を伝えた。

 

 コロナ禍で2年ぶりの来島という楽珍さんは「大阪でも落語のイベントはほとんど開催できず、久しぶりの大会場。お客さんの反応も上々で良い公演だった」と笑顔。徳之島は初めてという三歩さんは「きれいな海とサトウキビ畑が印象的な島。ウシ、ハブ、アマミノクロウサギに関する交通標識があったのが驚いた」と話した。

 

 帰省中の60代女性=千葉県在住=は「来島自体1年ぶり。古里で落語が楽しめるとはタイミングが良かった。コロナが落ち着いてきたおかげ。東さんの島口落語も徳之島の島口が分かる人にはとても面白い内容だった」と感想を述べた。