朝崎さんが文化庁長官表彰 島唄や方言継承に尽力

喜界島のコンサートで島唄を披露する朝崎さん=2019年2月

文化庁は1日、文化活動で優れた功績を挙げた人に贈る2021年度の文化庁長官表彰を発表した。奄美関係では、瀬戸内町加計呂麻島出身の唄者、朝崎郁江さん(86)=神奈川県在住=が選ばれた。奄美の島唄や方言の継承活動が評価された。朝崎さんは「島唄は私の命。これからも、ふるさとのために歌い続けていきたい」と喜びを語った。

 

朝崎さんは加計呂麻島花富生まれ。両親や祖母の影響を受けて島唄を覚え、10代から唄者として活躍。ピアノやギターなど洋楽器と合わせて島唄を歌う新たな表現手法を取り入れ、国内外に島唄を広めている。 文化庁は「長年にわたり、奄美島唄の唄者として活躍し、消滅の危機にある奄美方言の継承や島唄の後進指導に尽力し成果を上げるなど、国語施策の進展に多大な貢献をしている」と功績を高く評価した。

 

朝崎さんは南海日日新聞の取材に対し「表彰は身に余る光栄。奄美に生まれ育ったことを誇りに思います。島唄をはじめ、豊かな文化を築きあげた先祖にあらためて敬意を表すとともに感謝の気持ちをささげます。80年歌い続け、島唄と一緒に過ごしてきました。島唄は私の命。若い方々が島唄や方言を引き継いでいることをとてもうれしく思います。これからもふるさとのために歌い続けていきたい」とコメントした。

 

表彰式は今月14日、文部科学省で行われる。