特別賞に林幹根さん(奄美市名瀬) 亜熱帯照葉樹の森を凝縮 世界遺産の森と木フォトコン

 

「世界遺産の森と木フォトコンテスト」で自然遺産候補特別賞に輝いた作品「森の語らい」

 国内の世界自然遺産登録地と登録候補地、世界文化遺産登録地を対象にした「世界遺産の森と木フォトコンテスト」で、自然遺産候補特別賞に奄美市名瀬の林幹根さん(76)の作品が選ばれた。林さんは「奄美・沖縄が世界遺産登録実現を見据える年に賞をいただき特別にうれしい。特定の動植物ではなく、森という環境そのものを捉えたことが評価されたと思う」と喜びを語った。

 

 同コンテストは人が守ってきた森林の大切さや木を取り入れた暮らしの素晴らしさを周知す

る目的で、公益社団法人国土緑化推進機構と一般財団法人日本森林林業振興会の共催。写真家の川合麻紀氏、泰達夫氏が審査員を務め、最優秀賞1点、優秀賞2点、自然遺産候補特別賞と文化遺産新規登録特別賞各1点、特別賞23点と入賞20点を選出した。

 

林幹根さん

 奄美市名瀬浜里町でヘアサロンを営む林さんは、仕事の休みに島内各地に撮影に出掛けている。カメラを始めたのは1991年。2005年には名瀬市美展で大賞、08年には奄美市美展写真部門で市美点賞に輝いた。

 

 受賞作品は、川の上にせり出して生い茂る木々を下から捉えた「森の語らい」。大和村の山中で撮影した。審査員から「亜熱帯照葉樹の森のイメージを凝縮したよう。多くの固有種を育む森そのもの。湿度を感じ、時が止まっているような不思議な魅力がある」などと称賛された。

 

 「珍しい動植物ではなく、見た人に『これは何だろう』と考えてもらえるようなものを撮りたかった」という林さん。「奄美の人にも見てもらえるよう、何らかの形で作品を展示する機会をつくりたい」と話した。