ヤナギヤクインテット再結成

2018年07月25日

芸能・文化

 25年ぶりのレコーディングに臨むヤナギヤクインテット=18日、奄美市名瀬

25年ぶりのレコーディングに臨むヤナギヤクインテット=18日、奄美市名瀬

 奄美市名瀬出身のボーカルグループ「ヤナギヤクインテット」のメンバー5人が18日、名瀬のライブハウス「アシビ」に集結し、25年ぶりのレコーディングに臨んだ。リーダーのミッチさんは「普段は活動していないグループだが再結成という貴重な機会をいただいた。奄美を代表する若いアーティストたちと共演できて光栄」と笑顔を見せた。

 

 ヤナギヤクインテットはミッチさんが二十歳だった1983年に、バスボーカルのチョモさんら中心メンバー3人で結成。その後、サザヲさん、富澤薫臣さんが加入。5人組アカペラグループとして人気を博し90年にメジャーデビューを果たした。

 

 今回のレコーディングにはミッチさん、チョモさん、サザヲさんと、後にグループに加入したケイコさん、コージローさんが参加した。監修は作曲者で、奄美在住のピアニスト村松健さんが担当。初代メンバーで昨年8月に急逝した奥正一さんの写真をしつらえたレコーディング会場全体に息の合ったハーモニーが響き渡った。

 

 レコーディングを終えたケイコさんは「昔から応援してくれるファンからも『完成が楽しみ』と反応があった。歌詞を含め奄美の良さがじわじわと伝わってくる曲なので楽しみにしていて」と笑顔を見せた。

 

 レコーディングは音楽で島内外に奄美の自然・文化をPRする奄美市「唄島プロジェクト」の一環。元ちとせさん、中孝介さん、カサリンチュ、城南海さんら奄美大島出身のアーティストが共演する曲「懐かしい未来へ」のコーラス部分をヤナギヤクインテットが担当した。CDは10月上旬に発売予定。