世之主音楽祭にぎわう 沖永良部島、野外で唄や踊り

2019年07月01日

芸能・文化

地元の子どもたちが多く出演し、会場を沸かせた世之主野外音楽祭=29日、和泊町

地元の子どもたちが多く出演し、会場を沸かせた世之主野外音楽祭=29日、和泊町

 第4回世之主野外音楽祭(同実行委員会主催)が29日夕、和泊町内城の世之主神社に隣接する公園であった。地元団体が沖縄民謡や琉舞、エイサーなど多彩な演目を披露。島内一円から人が集い、沖永良部島のかつての島主、世之主の歴史に思いをはせつつイベントを楽しんだ。

 

 音楽祭は、内城をはじめ周辺住民が願う世之主グスク復元整備への機運を高めるのが目的。世之主の没後600年の2016年から毎年開いている。

 

 午後4時、琉舞による祝い踊りで幕開け。今回は地元の子どもたちが多く出演し、唄や踊りなど日頃の練習成果を披露した。

 

 沖縄県うるま市教育委員会の協力で、会場には「勝連グスク」など琉球のグスクに関するパネルや書籍が展示された。かき氷や焼き鳥の出店もあり、来場者は飲食も楽しみながら舞台の演目を満喫した。

 

 主催者あいさつで実行委の桂弘一さんは「(音楽祭を機に)沖縄との伝統文化のつながりも感じつつ、世之主グスクの復元整備も祈念してもらえたら」などと話した。