伝統の棒踊り奉納 紙吹雪舞い、観客魅了 瀬戸内町実久

2019年10月08日

芸能・文化

紙吹雪が舞う中、奉納された伝統の棒踊り=7日、瀬戸内町実久

紙吹雪が舞う中、奉納された伝統の棒踊り=7日、瀬戸内町実久

 瀬戸内町加計呂麻島の実久集落(安田則夫区長、11世帯16人)で旧暦9月9日の7日、敬老会を兼ねた実久三次郎神社大祭があり、伝統の棒踊りが奉納された。紙吹雪が舞う中、勇ましい掛け声とともに6尺と3尺の棒を激しく打ち合い、観客を魅了した。

 

 棒踊りは1916(大正5)年、同町花天から指導員を招き、10日間の特訓で覚えたという。過疎化による踊り手不足で一時途絶えていたが、伝統を守り残そうと古仁屋在住実久会が復活させ、現在まで踊りを継承している。

 

 今年初めて棒踊りの踊り手を務めた阿部天眞さん(21)は「初めてにしてはよくできたと思う。これからもしっかりきれいに踊れるように練習し、続けていきたい」と話した。