南風図書館を開設 鹿屋市の作家・郷原茂樹さん

2018年12月30日

芸能・文化

鹿児島湾を見晴らす高台に完成した南風図書館

鹿児島湾を見晴らす高台に完成した南風図書館

 鹿屋市の作家・郷原茂樹さん(75)はこのほど、同市浜田町に「南風((みなみかぜ)図書館」を開設した。文豪ヘミングウェーの旧邸宅をイメージしたモダンな建物。自著「奄美物語」など作品を含め約1万冊を収蔵。一般や地域の文化活動グループなどに開放する。

 

 鉄筋コンクリート造3階建て、延床面積約470平方メートル。1階には「奄美物語」「青空のハーモニー」など約30作の自著を展示。来館し、希望すればプレゼントする。ブックカフェも併設した。建設に先立ち文豪ヘミングウェーの旧邸宅を視察した郷原さん。2階にはヘミングウェー関連の蔵書などを展示した。

 

「奄美物語」などを展示した館内(左)と郷原茂樹さん

「奄美物語」などを展示した館内(左)と郷原茂樹さん

 鹿児島湾から薩摩半島、開聞岳を一望する高台。晴れた日には美しい景色に触れることができる。近くには関連施設のレストラン「南風農菓舎」やガーデンもあり、観光と文化を融合させた大隅半島の新たな名所として期待されている。館長は長男の岳東さん(43)。電話0994(47)3008。