唄者の武下和平氏が死去 流派創設、奄美島唄を全国へ普及

2021年01月27日

芸能・文化

武下和平氏

武下和平氏

 奄美島唄の唄者、武下和平氏が25日午後7時40分、兵庫県尼崎市内の病院で死去した。食道がんを患い、入院療養中だった。87歳。自宅は尼崎市南武庫之荘3の15の32。通夜は27日午後6時から、告別式は28日午前10時から、いずれも同市南武庫之荘3の16の14の「平安祭典」で執り行う。喪主は長女の武下かおりさん。

 

 鹿児島県瀬戸内町加計呂麻島諸数出身。1996年、尼崎市民芸術賞受賞。ヒギャ唄(奄美大島南部のシマ唄)の唄者として、流派のない島唄に「武下流」を導入。関東、関西、鹿児島県本土、奄美に武下流民謡同好会を開き、島唄の普及に力を注いだ。