夫婦そろって詩集発刊 徳之島育ちの坂木さん

2020年09月23日

芸能・文化

夫婦そろって詩集を出版した(上段左から)坂木玄理さん、昌子さん

夫婦そろって詩集を出版した(上段左から)坂木玄理さん、昌子さん

 喜界島に生まれ、徳之島・母間で育った日本詩人クラブ会員の坂木玄理さん(78)=茨城県取手市在住=はこのほど、ふるさとへの思いをつづった詩集を出版した。同時に妻の昌子さん(78)も詩集を発表。19日、東京・御徒町の奄美料理店で夫婦そろっての出版を記念するパーティーが開催された。

 

 玄理さんは「酒木裕次郎」のペンネームで4冊目となる「奄美徳之島」を、昌子さんは初の詩集「ゆめおんな」を発刊した。

 

 玄理さんの新しい詩集には「徳之島ダム」「ハブと猫」など26編が収められており、島への思いがつづられている。昌子さんの詩集は3章で構成され、師事した作家、有吉佐和子さんへの思いや生きることへの思いなど28編を収録している。

 

 玄理さんは、中学3年時に、徳之島から神戸市へ転校。高校時代から詩作を始めた。妻の昌子さんは香川県生まれ。神戸市で詩の創作活動に取り組んでいたときに玄理さんと出会い、結婚した。

 

 2人は出版記念パーティーの席で「あらゆる世代の人に詩を届けたい。共通のテーマは『生』。戦争のない平和な社会を願い、これからも創作活動を続けたい」と語った。

 

 両詩集とも定価1500円(税別)。問い合わせは坂木さん 電話0297(73)5005。

 

2人の作品

2人の作品