島の道の魅力語り合う/「奄美☆ワールド川柳」表彰式

2018年01月09日

芸能・文化

6人が「道」をテーマに語った座談会=8日、奄美市名瀬

6人が「道」をテーマに語った座談会=8日、奄美市名瀬

 「第5回奄美☆ワールド川柳~わきゃ奄美(しま)の『通り』と『道』de80選」の表彰式が8日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。最高賞「アマミーナ大賞」の大島安徳さん(宇検村宇検)らを表彰。座談会では奄美方言を盛り込むことを条件としたコンテストの意義や島の道の魅力を語り合った。

 NPO法人アマミーナ(徳雅美理事長)を中心とする同実行委員会が主催した。今回は「奄美の通りと道」をテーマに募り、国内外から1140句が寄せられた。
 会場では入賞・入選80句の受賞者と学校賞27校に表彰状を手渡した後、スクリーンと朗読で作品が紹介された。
 座談会は高校生2人を含む6人が「通りと道deまちづくり」をテーマに語った。
 伊東隆吉・奄美市社交飲食業組合長は入選作にもあった高千穂神社の浜下りを取り上げながら「昔を語れる人が少なくなっている。子どもたちと同じものを共有するには川柳にシマユムタ(方言)を絡めるのも大事」と強調。新たなまちづくりを考える上で、老若男女が川柳に夢を託して語ることにも意義があるとした。
 東京出身で市立奄美博物館の学芸員、高梨修さんは「島の人は知り合いが多い。東京では家を出てから学校や職場に行くまで知人に会うことはほとんどない。交流人口が増える中、皆さんが道路でコミュニケーションする姿は感動を与える」と語った。

表彰状を受け取る最高賞の大島さん(中央)=8日、奄美市名瀬

表彰状を受け取る最高賞の大島さん(中央)=8日、奄美市名瀬