紫乃井流日本舞踊公演 徳之島

2019年09月11日

芸能・文化

「五条橋」で武蔵坊弁慶を演じた紫乃井流初世家元の紫乃井さん=8日、徳之島町文化会館

「五条橋」で武蔵坊弁慶を演じた紫乃井流初世家元の紫乃井さん=8日、徳之島町文化会館

 紫乃井流日本舞踊特別公演古典の美「紫乃井會」の徳之島公演が8日夜、徳之島町文化会館であった。子どもから大人まで住民ら約500人が来場し、古典芸能の世界を楽しんだ。

 

 紫乃井流は伊仙町出身で初世家元の紫乃井盛峰さんが2018年3月に創流。紫乃井流の支部が徳之島と奄美大島にあり、紫乃井さんの地元でもあることから、紫乃井流初となる公演を徳之島で開いた。

 

 「紫乃井會」は牛若丸(源義経)と武蔵坊弁慶の出会いを表現した長唄「五条橋」を皮切りに、口上を含む全6番組。紫乃井さんをはじめ、奄美大島、徳之島、関東から6人が出演し、華やかな衣装や妖艶な女形の芝居、軽やかな立ち回りを披露して、観客を歌舞伎の世界に引き込んだ。

 

 徳之島公演を終え紫乃井さんは「本格的な日本舞踊を島の人たちに見せたいという思いがかなってうれしい。今後は古典舞踊だけでなく、奄美の芸能を取り入れた舞踊を作り上げ、紫乃井流を発展させていく」と話した。

 

 10日は奄美市の奄美文化センターで奄美大島公演があった。

華やかな女形の舞踊を披露した「鐘ヶ岬」=8日、徳之島町文化会館

華やかな女形の舞踊を披露した「鐘ヶ岬」=8日、徳之島町文化会館