龍郷町秋名・幾里でアラセツ行事

2014年09月03日

芸能・文化

集落と田袋を見下ろす山の中腹で「ショチョガマ」を揺さぶる男衆=2日午前6時半ごろ、龍郷町秋名 

集落と田袋を見下ろす山の中腹で「ショチョガマ」を揺さぶる男衆=2日午前6時半ごろ、龍郷町秋名 

 ○…旧暦8月最初の丙(ひのえ)日に当たる2日、龍郷町秋名・幾里地区に伝わるアラセツ行事「ショチョガマ」と「平瀬マンカイ」があった。大勢の見物客が見守る中、地域住民らが山と海の神々に五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。
 ○…秋名のアラセツ行事は奄美群島が琉球統治下にあった時代から行われてきた稲作儀礼。400年以上の歴史があるとされる。戦中戦後に一時途絶えたが、1960年に保存会が復活させ、85年に国の重要無形民俗文化財に指定された。 
 ○…アラセツから7日目の壬(みずのえ)の日をシバサシ、その後の最初の甲子(きのえね)の日をドゥンガと言い、これらの3大節目は「ミハチガツ」と呼ばれる。各集落では八月踊りなどが連日繰り広げられる。