NS琉球バレエ団が初公演 沖永良部

2019年11月26日

芸能・文化

琉球芸能とクラシックバレエを融合させた独創的な舞で観客を魅了したNS琉球バレエ団の沖永良部公演=24日、知名町

琉球芸能とクラシックバレエを融合させた独創的な舞で観客を魅了したNS琉球バレエ団の沖永良部公演=24日、知名町

 沖縄県のNS琉球バレエ団(長崎佐世団長)による沖永良部島初公演「琉球を舞う」(ゆめ企画主催)が24日、知名町のおきえらぶ文化ホールあしびの郷・ちなであった。琉球の芸能にクラシックバレエを融合させた伝統的かつ革新的な舞台演出で、普段から琉球芸能に慣れ親しみ、琉舞に対しても目の肥えた沖永良部島の観客を存分に楽しませた。

 

 来島した16人の団員が、沖永良部でも祝賀開きの踊りとしてなじみのある「かぎやで風」を皮切りに、琉球音楽に乗せて琉舞とバレエを組み合わせた独創的な舞を次々に披露。

 

 手足の指先まで美の表現にこだわったような優雅な舞、仮面をかぶってのユーモラスな踊り、沖縄の空手や棒術を組み合わせた勇壮な踊りなど、曲ごとに合わせた舞台演出で観客を魅了した。ラストは「えらぶ百合の花」を客席の手拍子に合わせて楽しく踊り、締めくくった。

 

 同バレエ団の出演に先立ち、9月に和泊町畦布で60年ぶりに再演され、話題を呼んだ同集落伝統の組踊「高平良御鎖(たかてらうざし)」も披露された。

 

 また会場ロビーには先月、火災で焼失した首里城(沖縄県那覇市)再建のための募金箱が置かれ、寄付する来場者も見られた。

 今年60年ぶりに再演された畦布集落の組踊「高平良御鎖」=同

今年60年ぶりに再演された畦布集落の組踊「高平良御鎖」=同