「アダン筆」作りに挑戦 奄美手熟師会子ども講習会 龍郷町

アダンの根を材料に筆作りに挑戦する受講者=29日、龍郷町

  奄美手熟師会(岬眞晃会長)の2021年度第3回子ども講習会が29日、龍郷町の「花ろまん染織工房」であった。染色工芸家の安田謙志さん(70)が講師を務め、奄美大島の3家族9人が参加。アダンなどの植物を材料に筆作りと紙すきを体験し、ものづくりの魅力に触れた。

 

 同会は、子どもたちに体験活動を通してものづくりの楽しさなどを伝えようと、多様なジャンルの専門家を講師として招き、毎年講習会を実施している。今年度は来年3月までに計13回開く予定。

 

 受講者は、バショウやゲットウ、コウゾ、牛乳パックを材料に和紙作りを行った後、安田さんが考案した「アダン筆」作りに挑戦。安田さんがアダンの根を長さ20㌢ほどの棒状に切り分けた材料を準備し、受講者は材料の先端部分を、金づちや木づちでたたいた後、細かくなった繊維を動物の毛のようにまとめて筆を作った。

 

 姉妹で参加した奄美市の濱崎るりさん(8)は「筆を作るのは大変だと思った。和紙は破れないで思ったよりうまくできた」と笑顔。姉の未結さん(12)は「筆が動物の毛以外でも作れることを初めて知った。和紙には『長生きしてください』と書いておじいちゃんとおばあちゃんへ敬老の日にプレゼントしたい」と話した。