より深く、多彩な紙面へ 学校新聞コン3年連続最高賞 全国総合文化祭への出場権も 大高ジャーナル

学校新聞コンクール3年連続最高賞の大高ジャーナルを発行する大島高校新聞部=2日、奄美市名瀬の同校

第69回学校新聞コンクール(南日本新聞社主催)の審査結果がこのほど発表され、高校の部で、奄美市名瀬の県立大島高校新聞部(池之上博秋顧問、部員10人)が発行する「大高ジャーナル」が1席に選ばれた。初応募から3年連続の最高賞。生徒目線、地域密着の記事や企画が評価された。生徒たちは「奄美ならでは」にこだわり、より深く、多彩な紙面展開を目指している。(西谷卓巳)

 

■審査評「完成度高い」

 

コンクールは、時事問題や地域課題に対する中高生の意識を高め、観察眼を養うことが目的。中学・高校の2部門で、記事、企画の内容や紙面構成などを多角的・総合的に審査する。

 

応募した大高ジャーナルは、今年1~7月発行の第7~10号。「コロナ禍と伝統文化」「学校行事と感染対策」などを主題に、生徒や地域に関する身近な話題も織り交ぜ、親しみやすい紙面を作り上げた。

 

各審査員からは「新聞として完成度が高い。さまざまな企画で紙面を彩り、読み手を飽きさせない」「特集がコラムや論説と連携し、内容を深める工夫がみられる」「話をよく引き出している。高校生だけでなく先生たちも楽しみだろう」といった評価を受けた。

 

表彰式は11月21日、鹿児島市の南日本新聞会館であった。高校の部1席の同校新聞部は来夏、東京都で開かれる全国総合文化祭への出場権を得た。

 

■新聞を作り、学ぶ

 

同校新聞部は2018年に同好会として発足した後、部へ昇格。「学校と地域の活性化」を目指し、同年12月に大高ジャーナルを創刊した。A3判6ページでモノクロ、カラー両版合わせて1400部発行。同校公式ブログでも公開している。

 

コンクール3年連続最高賞を受け、畠山葉生部長(2年)は「率直にうれしい」と喜び、各号紙面を振り返りながら「取材するたび、それまで知らなかった奄美と出合い、魅力に気付かされる。どの紙面も大切な記事ばかり」と続けた。

 

コロナ下の新聞作りを通して「正しい情報を聞き出す大切さ、難しさを学んだ」と話すのは、伝統文化継承を記事化した隈元莉々亜さん(2年)。学校行事の感染対策を取り上げた伊藤凜さん(同)は「みんなの反響がやり甲斐」と語った。

 

■「ならでは」の紙面

 

同校創立120周年、世界自然遺産登録など大きな出来事が続く中でも、地域密着の話題は欠かさない。通学路のグルメ情報を取材した有田結愛さん(1年)は「地域の人の温かさを伝えたい」と目を輝かせた。

 

来年1月発行の第11号では、来春の選抜大会出場をほぼ確実にした同校野球部を取り上げる計画。今秋の九州地区大会を現地で取材した赤井洸太さん(1年)は「大高生ならではの視点で、読者の記憶に残る紙面を作りたい」と意気込む。

 

精力的な活動と実績が認められ、第11号からは1500部へ増刷し、すべてカラーで発行する予定。2年の脇田菖吾副部長は「地域に根差した紙面で大高、奄美の魅力を発信し続けたい」と力を込めた。