三献、ひきゃげ 大島北高生が正月の伝統料理に挑戦 郷土料理講習会

伝統料理作りに挑戦する生徒ら=2日、大島北高

奄美市笠利町の県立大島北高校(下髙原涼子校長)で2日、料理研究家の泉和子さん(70)を講師に迎えた郷土料理講習会があった。1~3年生の家庭クラブ員19人が参加。奄美の正月の伝統行事「三献」などの料理を作り、郷土の食文化への理解を深めた。

 

講習会のメニューは「三献」の三つの膳と、旧暦1月18日の送り正月に作る「ひきゃげ」の4品。泉さんから三献など正月料理の意味や作り方の説明を受けた後、調理に挑戦。吸い物のだし汁や椀種を作り、三献の一の膳(赤椀)「餅の吸い物」、二の膳「刺し身」、三の膳(黒椀)「鶏の吸い物」を盛り付けていった。 調理の後には三献の儀式も体験。父親(家長)役の大山和也教頭の「オショウロ(さしあげましょう)」の掛け声とともに始まり、一の膳から食べ終えたら次へと膳を代えて試食。家長が高膳の杯をまわし昆布とするめを盛り塩に付けて授ける儀式まで行い、最後に生徒の代表が来年の抱負を語った。

 

講習会を企画した家庭科の森理穂子教諭(50)は「最近では三献を知らない生徒がいる。伝統行事は意味があって行われてきたものなので、家庭クラブの研究テーマとして経験してもらい文化を次につなげてほしい」と話した。2年生の並木花萌さん(16)は「ひきゃげ作りは芋と餅をつぶすのに時間がかかり、思ったより大変だった。お吸い物にこんなに具を入れるのに驚いた」と話した。