世界遺産念頭に環境学習 宇検村

松岡さん(左)の解説を聞きながら在来・外来動物の?製を触る子どもたち=27日、宇検村生涯学習センター元気の出る館

 奄美大島の世界自然遺産登録に向け宇検村で27日、小中学生を対象にした環境学習が始まった。村生涯学習センター元気の出る館で初回講座があり、児童生徒ら約40人が参加。貴重な自然を残すためにできることを考えた。

 

 環境学習は、ふるさと納税を活用した村の事業「宇検村やけうちっ子環境学習世界自然遺産博士講座」。持続可能な社会の担い手育成を目的に来年2月まで全9回、座学や自然散策、観察、調査などを通じて自然を学ぶ。

 

 初回の講師は、環境省奄美野生生物保護センター・自然保護官補佐の松岡美範さん(25)。奄美大島の自然環境や動植物、奄美群島国立公園などの現状を説明した後、世界自然遺産に登録される意義やそれに伴う影響、課題などを伝えた。

 

 松岡さんは、奄美の野生動植物を脅かすロードキル(交通事故)や過剰な観光利用、外来種、盗掘などに触れ「適切な保護管理が不可欠」と強調。「貴重な自然を未来に残すため、みんなにできることは何か。いろんな生き物の視点で考えて」と呼び掛けた。

 

 参加者の感想は「奄美にいる動植物種が思ったより多くて驚いた」「保護センターに行ってもっと勉強したい」などさまざま。田検小学校4年の三谷日洋君(10)は「自然の中でもルールを守り、動植物を大切にしたいと思った」と振り返った。

 

 次回は7月22日、「野生生物と人の素敵な関係」のテーマで開講予定。元山公知村長は「湯湾岳など主要な登録候補地を持つ自治体として、子どもたちにより深い学びの機会を提供していきたい」と語った。