久志小中で土砂災害出前講座 県大島支庁瀬戸内事務所

模型実験で砂防えん提の役割について学ぶ児童生徒ら=30日、宇検村久志

宇検村の久志小中学校(徳永由美子校長、児童生徒21人)で11月30日、県大島支庁瀬戸内事務所の職員らによる土砂災害出前講座があった。小学5、6年生と中学生が参加し、土砂災害への理解を深めた。

 

県が推進する防災教育の一環。同事務所では毎年、瀬戸内町と宇検村の小中学校を訪問し、過去の教訓や土砂災害に関する知識などを伝えている。

 

久志小中学校での出前講座は今回が初めて。2019年に同校校庭に面した山の斜面で小規模の土砂崩れが確認されたことを受け、児童生徒の防災意識を高めようと実施した。

 

講師を務めた技術専門員の奥地栄祐さんは「鹿児島県の土砂災害発生件数は全国一」と切り出し、山が多い地形や強い雨、水を含むと崩れやすいシラス・赤土などの特徴について語った。

 

児童生徒らは土砂災害に関する説明に真剣に耳を傾け、もしもの時の避難行動についても学んだ。模型を使った実験では、土砂が砂防えん提によってせき止められる様子に「おー」と声を上げ驚いていた。最後は学校周辺で土砂災害の注意が必要な場所などを全員で確認した。

 

講座終了後、児童生徒らには「土砂災害ジュニアマスター認定書」が贈られた。同事務所の新門和洋所長は「砂防設備も(防災効果は)完全ではない。早めの避難などについて普段から家族と話し合ってください」と日ごろの備えの大切さを伝えた。

 

中学3年の福山悠さん(14)は「家のすぐ後ろに山がある。事前の準備が大切だということを学んだ。これから気を付けたい」と話した。