会場の大島高は厳戒態勢 大学共通テストまで1週間

大学入学共通テスト1週間前の新型コロナ感染拡大を受け、厳戒態勢で本番に備える試験会場の県立大島高校=8日、奄美市名瀬

高校卒業後の進路を大きく左右する大学入学共通テスト(15、16両日)まで1週間を切った。奄美群島唯一の会場となる奄美市名瀬の県立大島高校は、同市内外で急拡大する新型コロナウイルス感染症を懸念。10日までの冬休み中、生徒の出校を原則中止するなど厳戒態勢を敷いている。群島内では島外への移動を伴う受験生も多く、高校生ら関係者は不安を隠せない。

 

共通テストは、高校段階の基礎的な学習達成度を判定する試験で、各大学が志願者の合否判定に用いる。大学入試センターによると、今回の受験志願者は53万367人。国公立全175大学をはじめ、私大や短大など計864大学が共通テストの成績を利用する。

全国677会場で本試験があるほか、コロナ禍を考慮し、29、30両日には追試験も予定している。同センターは受験志願者に対し、試験2週間ほど前から健康観察と記録を各自徹底し、当日受験が難しい場合は追試験に変更申請するよう呼び掛けている。

 

大島高校は県内唯一の離島会場として、奄美群島各島の高校生ら300人余りが受験する予定。奄美市内で新型コロナ感染者が急増している状況を踏まえ、同校側は「本校生徒にとっても非常に重要な試験。なんとしても安全に実施したい」と警戒を強める。

 

同校は冬休み中、5~7日に予定していた課外授業を5日午前で打ち切り、全校生徒に原則として自宅待機を求めた。これに伴い部活動も原則中止。外部からの来校も控えてもらうよう職員間で意識共有するなど、感染リスクを最小限に抑える厳戒態勢を敷いた。

 

本格的な受験シーズンにコロナ禍が重なり、当事者は大きな不安を抱える。国立大を目指す受験生の1人は「共通テスト後に各大学の2次試験などがあるので、3月まで気は抜けない。だけどコロナの情報が増えてきて、不安で勉強に集中できない」と語った。

 

奄美大島のほか、喜界島と徳之島、沖永良部島の高校生らは主に大島高校で、与論高校の生徒は沖縄本島の会場で受験するため、いずれも島外への移動を伴う。ある学校関係者は「まさかここまで感染爆発するとは。とにかく各自対策に努めるしかない」と話した。