収穫喜び、脱穀作業 瀬戸内町・油井小中学校

真剣な表情で脱穀作業に取り組む生徒ら=29日、瀬戸内町の油井小中学校

 瀬戸内町の油井小中学校(迫田智志校長、児童2人、生徒5人)で29日、児童生徒が育てたもち米の脱穀作業があった。地域住民の指導の下、昔ながらの足踏み脱穀機で稲を「もみ」と「わら」に分けた。わらは例年、県の無形文化財「油井の豊年踊り」で使用している。新型コロナウイルスの影響で2年連続の中止となったが、参加者は収穫の喜びと感染症収束への願いを胸に作業に取り組んだ。

 

 油井の豊年踊りは、旧暦8月15日に地元の油井集落で披露される。同校の稲作活動もこの伝統芸能に合わせて毎年実施。学校近くの須佐礼集落にある水田で地域住民と共に米作りを行っている。

 

 稲は今年1月にもみまき、4月に田植えをし、8月中旬に稲刈りを行って学校の体育館に稲架(はざ)掛けしていた。脱穀作業には児童生徒と教諭、保護者、地域住民ら約40人が参加した。

 

 足踏み脱穀機は、ペダルを踏むと突起のついた円筒形の胴部分が回転し、突起に穂先を当てることで稲の「もみ」を落とす仕組み。生徒らは米作りの先輩である地域住民から「しっかり稲束をつかめ」「穂先から順に当てて」などとアドバイスを受けながら、真剣な表情で脱穀作業に取り組んでいた。

 

 脱穀の後は、木製の唐箕(とうみ)と呼ばれる機械や竹製の平籠「サンバラ」でごみなどを取り除いた。今年は例年より少し少なく、50㌔ほどの収穫。今後精米して学校と地域住民で分け、学校の分は12月の餅つきで使用する予定。

 

 米作りは8回目という油井中3年生の武元優斗さん(15)は「足踏み脱穀機は手と足を別々で動かすので難しいが、地域の人がこつを教えてくれる。餅は大好きなので楽しみ」と笑顔で話した。