奄美最高峰の自然を体感 児童生徒20人、動植物を観察 湯湾岳の環境に理解深める 宇検村の阿室小中

山頂付近の広場で植物を観察する児童生徒ら=14日、湯湾岳

 森林環境について学ぶ自然体験活動(県大島支庁主催)が14日、宇検、大和両村境の湯湾岳(標高約694メートル)などであった。宇検村の阿室小中学校から児童生徒20人が参加。奄美群島最高峰周辺の動植物を観察し、山林の自然環境に理解を深めた。

 

 活動は、県森林環境教育推進事業の一環。持続可能な森林環境の維持増進、保全管理に関する知識を広めることが目的。県森林技術総合センター森林環境部長の片野田逸朗さんが講師を務め、湯湾岳の登山道を案内しながら、沿道の動植物について解説した。

 

 登山中、児童生徒は周辺の木々や足元に目を凝らし、聞こえてくる鳥や虫の声に耳をすませた。片野田さんから「奄美にしか生息しない」「おいしそうだけど有毒」など動植物の紹介があると、学校から持参したタブレット端末で撮影しつつ、間近で観察した。

 

 初めて湯湾岳に登ったという小学6年、上原輝頼君(12)は「標高が上がるにつれて空気が冷たく、気持ち良く感じた。いろんな種類の植物があって、より奄美に詳しくなれたと思う。まだ出合っていない生き物が多そうなので、また観察しに来たい」と話した。

 

 一行は湯湾岳下山後、大和村の環境省奄美野生生物保護センターを訪問。奄美群島に生息する動物の姿や鳴き声を模型、収録音声のほか、センター職員の解説などを通じて学び、世界自然遺産に登録された奄美の生物多様性を実感した。