無観客で2年ぶり体育祭 あまみエフエムが実況中継 奄美高校

奄美高校体育祭の伝統、女子生徒による八月踊り=11日、奄美市名瀬

 奄美市名瀬の奄美高校(宇都尚美校長、生徒384人)は11日、第52回体育祭を同校第2グラウンドで開催した。台風14号接近に備え、12日の計画を前倒しし、新型コロナウイルス感染予防のため午前中、無観客で実施した。保護者らの働き掛けにより、初の試みとして地元コミュニティーラジオ局「あまみエフエム ディ!ウェイヴ」が実況生中継を行い、生徒らも出演した。

 

 同校の体育祭は昨年、台風の影響で中止。今年は8月の新型コロナ感染拡大に伴い、今月1日までに無観客開催を決めた。「体育祭を盛り上げる助けになれば」と、生徒の保護者らが同ラジオ局側に中継を依頼。あまみエフエムで初となる学校体育祭の実況生中継が実現した。

 

 今年のスローガンは「百花繚乱~美しく咲く一人一人の華」。競技は学年対抗で徒競走や綱引き、男女別・混合リレーなど9種目。開会式で、黄組(3年生)の大山苑華団長は「体育祭を盛り上げ、奄高の伝統と誇りを胸に戦い抜く」と宣誓した。

 

 伝統の女子生徒による八月踊りは、締めの六調で男子生徒の飛び込み参加を禁止。男子生徒による体操の集団演舞を取りやめるなど、接触を最小限に抑えた。競技種目でも軍手着用や消毒など感染対策を実施。熱中症予防も放送で呼び掛けた。

 

 あまみエフエムの中継には、生徒ら約20人が出演。「開催できて良かった」、「家族に来てほしかった」などと語った。パーソナリティーの渡陽子さん(43)は「来場できなかった保護者らの悔しさを感じつつ、明るい生徒たちから元気ももらった」と振り返った。

 

 3年生の岡村琴香さんは「コロナ禍で部活動に悔しさが残る中、体育祭を開催してもらえて本当に良かった」と感謝。女子100㍍走で体育祭新記録を出し、ラジオに出演した3年生の有吉愛佳さんは「今できる体育祭として、すごく楽しかった」と笑顔を見せた。

女子100㍍走で体育祭新記録を出し、あまみエフエムの実況生中継に出演する有吉さん(右端)=11日、奄美市名瀬の奄美高校