Tシャツの泥染めに挑戦 伝統の染色方法楽しむ 奄美市の児童24人参加 すきすき紬デー

泥染めのTシャツ作りに挑戦した児童ら=23日、奄美市名瀬

     本場奄美大島紬産地再生協議会主催の「こども泥染め体験教室」が23日、奄美市名瀬の本場奄美大島紬泥染め公園であった。市内の児童24人がTシャツの泥染めに挑戦し、大島紬に用いられる伝統の染色方法を楽しみながら学んだ。

 

 体験教室は、奄美市が提唱する毎月15日の「すきすき紬デー」関連企画。泥染め職人の野﨑徳和さんを講師に、「絞り染め」と呼ばれる方法で世界に一つだけのTシャツ作りに取り組んだ。

 

 参加者は始めに、チョークを使ってTシャツに図案を描き、柄を出す部分に輪ゴムを固く巻いた。テーチ木(シャリンバイ)を煮出した液と石灰水に交互に付け込み、21回繰り返すと鮮やかな赤茶色に染まった。

 

 熱したテーチ木液に漬け込む工程を挟みながら、次は泥田の泥水の中でもんでは洗い流す作業を8回。テーチ木液に含まれるタンニン酸と泥田の鉄分の化学反応で、Tシャツは徐々に温かみのある深い灰色に変化した。

 

 児童らは布の色が変わっていく様子を観察しながら、真剣な表情で作業に取り組んだ。最後に輪ゴムを外すと、染まらなかった部分が柄として表れ、参加者から歓声が上がった。

 

 大好きなウミガメの柄をデザインした市小学校4年の東田いちかさん(10)は「液や泥の中でもみ込むのが楽しかった。思った通りの柄になってうれしい」と笑顔。母親の美菜さん(45)は「他にはない色でとてもきれい。今度は家族でやってみたい」と話した。