「奄美の自然は自分たちで守る」 奄美大島

2019年12月08日

子ども・教育

子ども世界自然遺産講座で学んだことや感じたことを発表する児童生徒=7日、奄美市名瀬

子ども世界自然遺産講座で学んだことや感じたことを発表する児童生徒=7日、奄美市名瀬

 奄美大島5市町村の連携事業「子ども世界自然遺産講座」の研修報告会が7日、奄美市名瀬のAⅰAⅰひろばであった。島内の児童生徒19人が参加し、これまでの研修で学び感じたことを発表。「ペットは責任を持って正しく飼う」「ごみを捨てない」「奄美の自然は自分たちで守る」などと述べ、環境保全や動植物保護の必要性を訴えた。

 

 奄美大島自然保護協議会の主催で2年目。世界自然遺産登録を目指す島の自然の価値と環境保全について次代を担う子どもたちの意識を高め、島の歴史文化の学習も通して心豊かなリーダーを育成する目的。8月に開講し、奄美市名瀬の県立奄美少年自然の家や、世界自然遺産に登録されている屋久島で宿泊・体験学習に取り組んできた。

 

 報告会では参加者代表5人が受講した感想を発表したほか、4グループに分かれて行ったグループワークの報告もあった。

 

 児童生徒は▽奄美と屋久島のそれぞれの良さ▽自分たちにできること―などをテーマに議論。「屋久島はごみがなく、自然が守られていて動物が暮らしやすい環境が保たれていた」として、「奄美は落ちているごみの量が多い。清掃活動への参加や周りへの呼び掛けが必要」との意見が多く上がった。