こども環境調査隊、6人を任命/奄美市

2018年07月02日

子ども・教育

隊員一人一人に任命状が手渡された「奄美こども環境調査隊」の任命式=1日、奄美市役所

隊員一人一人に任命状が手渡された「奄美こども環境調査隊」の任命式=1日、奄美市役所

  環境問題をテーマに子どもたちが現地調査や体験学習を行う「奄美こども環境調査隊」(奄美市教育委員会、南海日日新聞社主催)の任命式が1日、市役所であった。隊員に選ばれたのは市内の小中学生6人。夏休み期間中に世界自然遺産候補地でもある奄美大島と沖縄本島北部のやんばる地域を視察し、環境保全に向けた課題の解決策を探る。

 

 沖縄タイムス社(本社・沖縄県那覇市)が主催する「沖縄こども環境調査隊」との合同企画で、2013年度と昨年度に続き3回目。今年は稲田美空さん(小宿小5年)、梅山羽南さん(朝日小5年)、幸多羚愛さん(伊津部小6年)、孫田孔明君(伊津部小6年)、岩崎小桃さん(金久中2年)、満田陽さん(大川中3年)が参加する。

 

 任命式で同市の要田憲雄教育長は「環境問題について皆さんが勉強したことは世界自然遺産登録に向けてもプラスになる。学んだことを友達や島のみんなに伝えてほしい」と激励した。

 

 隊員は「島の人たちがどのようにして自然と一緒に生きてきたのかを詳しく調べたい」「隊員として責任を持ち、一瞬一瞬を大切に学んでいきたい」「自然と人間が共生していくための方法をしっかりと学んでいきたい」などと抱負を語った。

 

 現地視察は奄美大島が7月24日~27日、沖縄が7月31日~8月4日の日程で実施する。奄美ではアマミノクロウサギの観察や外来種の駆除活動などを計画。沖縄ではヤンバルクイナの飼育施設見学やウミガメの産卵観察などを予定している。