初窯でコラボ作品完成 愛の浜園と大高書道部 奄美市

2019年02月28日

子ども・教育

 奄美市名瀬の障がい者支援施設「愛の浜園」(榮野和光施設長)はこのほど焼成窯を更新し、初窯で県立大島高校書道部生徒23人が筆を振るった作品を焼き上げた。作品は生徒から愛の浜園に寄贈される予定。

 

 2月上旬、施設職員、入所者が製作した茶わんに生徒がそれぞれの感性で文字を入れて焼き上げた。「馬」を左右反転させた左馬、逆さ馬と呼ばれる文字で、馬に乗るときに左側から乗れば倒れないことから、「人生を大過なく過ごせ福を招く」などといわれいる。

 

 25日、同校書道室でやすりがけ作業を行い、作品が完成。書道部の且琴音さん(1年)は「質感が紙とは全く違うので、絵よりも字を書く方が難しかった。いい経験、またやってみたい」と感想を話した。

 

 愛の浜園では1984年から障がい者の日中活動、生産活動の一環として陶芸に取り組んでいる。榮野施設長は「今回大島高校書道部の皆さんとコラボ(共同制作)できた事は大変うれしく、たくさんの人に愛の浜園を知っていただく機会になればと思う」と話した。

 

 

仕上げた作品を手にする大島高校書道部生徒ら=25日、奄美市名瀬の県立大島高校

仕上げた作品を手にする大島高校書道部生徒ら=25日、奄美市名瀬の県立大島高校