加計呂麻島 須子茂小、廃校に

2018年03月20日

子ども・教育

廃校が決まった須子茂小学校(2011年撮影)

廃校が決まった須子茂小学校(2011年撮影)

 休校している瀬戸内町加計呂麻島の須子茂小学校が3月31日をもって廃校となる。19日、町議会で同校を廃止する町立学校設置条例一部改正案を可決した。上田敏也教育長は「学校再開に向けて対策を講じてきたが、入学者も見込めず、校区住民の意向も確認した」と述べた。

 

 瀬戸内町誌などによると、同校は1880年須子茂簡易小学校として開校。15年後に閉校したものの1900年に瀬武尋常小学校須子茂分校として再開。1980年には創立100周年を迎えたが、児童数の減少により2011年4月から休校していた。

 

 町教育委員会によると、1975年以降、町内の小、中学校廃校はこれで10校目。

 

 須子茂集落の元永孝則区長(59)は「(廃校は)寂しく残念だが、どうしようもないこと。休校1年目は存続委員会を発足し、再開に向けて活動したが、成果が得られなかった。今後は施設をシマ(集落)の活性化に活用してほしい」と話した。