卒業生が大学合格体験語る 大島高校

2019年03月20日

子ども・教育

県立大島高校で大学合格体験を語る卒業生たち=19日、奄美市名瀬

県立大島高校で大学合格体験を語る卒業生たち=19日、奄美市名瀬

 「受験勉強は付け焼刃では駄目」―。奄美市名瀬の県立大島高校(竹井俊久校長)で19日、今春卒業した先輩が大学合格体験を紹介するパネルディスカッションが開かれた。国公立大学に合格した10人が受験生活を振り返り、下級生にアドバイスを送った。

 

 大学受験へのモチベーションを上げようと、同校が毎年開催。在校生490人と、今年入学する中学生ら15人は、熱心にメモを取りながら体験談に耳を傾けた。

 

 自己推薦をするアドミッション・オフィス(AO)入試で長崎大学に挑んだ泉愛音さんは2年の秋から準備を開始。奄美文化センターを貸し切り、ピアノ演奏動画を作成するなどして合格を勝ち取った。「早めに志望校を絞り、入試のスタイルを確認するのが大事」とアドバイスした。

 

 一般入試で大分大学に合格した内野倫尭さんは「受験前3カ月の詰め込みの知識は、わずかな緊張ですぐ忘れる。1日10分でも真剣に学習する時間を続けて」と呼び掛けた。

 

 推薦入試で筑波大学に合格した中山莉李さんは「受験だからと好きなことまでやめる必要はない。ストレスを解消しながら上手に気分を切り換えて」と話した。

 

 今年3年になる福摩真心さんは「最近受験を意識して勉強を始めた。好きなダンスを続けながら両立していきたい」と意気込んでいた。