土岐兄弟が特選 県統計グラフコン 世界自然遺産、意識調査まとめる

2021年11月23日

子ども・教育

受賞作品を手に笑顔を見せる兄の土岐直也さん(右)と弟の英寿さん=20日、鹿児島市

  県統計協会主催の2021年度統計グラフコンクールの表彰式が20日、鹿児島市のかごしま県民交流センターであった。奄美関係ではパソコン統計グラフの部で土岐直也さん(大島高2年)、英寿さん(赤徳中3年)兄弟の「奄美っ子が考える世界自然遺産」が特選に輝いた。

 

 コンクールは統計知識の普及と表現技術の向上などを目的に1950年から毎年開催。72回目の今年は6部門に小学生~一般まで総勢1168人から966点の作品が寄せられ、69点が入賞、7校が学校賞を受賞した。

 

 土岐さん兄弟は奄美大島、徳之島などの世界自然遺産登録に着目し、それぞれが通う大島高と赤徳小中の児童生徒を対象にアンケートを実施。アマミノクロウサギなど希少動物の交通事故死や、希少動植物の持ち去り、外来種の問題など自然を守るための課題や解決策についても聞き取って整理した。

 

 直也さんは「今回の受賞が、奄美をより広く知ってもらう機会になればうれしい。(受賞作品を)見ていただいた人たちに奄美の世界自然遺産について考えてもらえたら」。

 

 英寿さんは「受賞作品は地元の小、中、高校生の意見を基につくった。これを見た地元の人たちにも、奄美の自然をもっと大切にしようと感じてほしいです」と話した。

 

 奄美関係ではこのほか、第1部(小学1、2年)で橋本淳治朗君(古仁屋小1年)が佳作、第2部(同3、4年)で橋本群蔵君(古仁屋小4年)が入選した。

 

 入選作品は12月16~27日まで鹿児島市の県庁1階、来年1月19~25日まで同市山形屋2~3号館連絡通路で展示される。