大島学区、全学科定員割れ 来春の中卒調査、最高は大島0・90倍

2020年08月08日

子ども・教育

009 県教育委員会は7日、2021年3月の県内公立中学校卒業予定者を対象とした進路希望調査の結果を発表した。県内公立高校への進学希望比率は75・8%(前年度比2・4減)と過去最低を更新した。一方で、私立・高専(県外の国公立含む)は2・4増え、21・8%となった。大島学区は全校全学科で前年度の募集定員を下回った。

 

 国立・公立中学校214校を対象に、7月10日現在の状況を調査した。卒業予定者は記録が残る1986年以降、最も少ない1万4168人で、前年度に比べて365人減った。高校などへの進学希望者比率は前年度と同じ97・6%。県内公立高校への進学希望者は631人減って1万738人。一方で、私立・高専への進学希望者は266人増えて3088人となった。

 

 希望者が前年度の募集定員に満たなかったのは、公立68校117学科中、59校98学科で、前年度に比べ4校8学科増。大島学区の前年度定員に対する希望倍率は大島・普通が0・90倍で最も高く、次いで喜界・普通0・70倍、奄美・家庭と徳之島・普通0・65倍などとなっている。

 

 県全体では①甲南・普通2・06倍②鹿児島中央・普通2・05倍③鹿児島南・普通1・84倍④鹿屋女子・普通1・78倍⑤鶴丸・普通1・75倍―の順に高く、①山川・農業0・13倍②霧島・工業0・15倍③加世田常潤・福祉0・18倍③川薩清修館・商業0・18倍⑤薩摩中央・普通0・20倍⑤福山・商業0・20倍―の順に低かった。

 

 調査は10月上旬に公表予定の21年度募集定員の基礎資料となる。一般入学者の学力検査は3月9、10日に行い、同17日に合格者を発表する。