奄美の食材でおもてなし 奄美高校レストラン

2019年08月03日

子ども・教育

外国人乗船客を奄美の食材でもてなした「奄美高校レストラン」=2日、奄美市名瀬の県立奄美高校

外国人乗船客を奄美の食材でもてなした「奄美高校レストラン」=2日、奄美市名瀬の県立奄美高校

 奄美市名瀬の県立奄美高校(堀之内尚郎校長)は2日、同校5階に「奄美高校レストラン Next baton~紡(つなぐ)~」を開いた。生徒たちは、奄美の食材を使った料理で、同日名瀬港に寄港した旅客船「サン・プリンセス」(77441㌧)の外国人乗船客ら48人をもてなした。

 

 同校の各学科が連携して訪日旅行を誘発する企画、運営、実施を体験する学習の一環。独立行政法人「工業所有権情報・研修館」の「知的財産に関する創造力・実践力・活用力開発事業導入型」を活用し、3回目。接客は英語や中国語で行なわれた。

 

 レストランのメニューは、国内外でフレンチレストランを展開する黒岩功シェフら監修の「シビ(キハダマグロ)と青パパイアのタルタル海ぶどうとサツマイモチップ添え」「島塩豚旨煮・冬瓜・苦瓜・青パパイア・クワリの煮物」「鶏飯」など6品。会場は「泥染め」のテーブルクロスを使用し、生徒たちは大島紬のデザインを盛り込んだ特製の制服を着用するなど、随所で奄美の魅力をPRした。

 

 受け付けの待ち時間には衛生看護科がハンドマッサージを実施。郷土芸能部による島唄も披露された。

 

 米国ニューヨーク州在住で家族旅行中のジョビン・フアンさん(17)は「高校生がやっているとは信じられないほど素晴らしい。ぜひまた奄美を訪れたい」と笑顔で語った。

 

 総括リーダーの川畑純菜さん(18)=情報処理科3年=は「連携が難しいときもあったけど、全品滞りなく提供することができた。みんなで頑張って乗り切ることができて良かった」と話した。

 

 食後はチャレンジショップも開店。同校開発商品の「奄味(あまみ)ラスク」などを販売した。

 

 同校は1日もレストランを開店し、島内の関係者を招待した。