学校給食でタンカンPR 奄美大島

2019年02月08日

子ども・教育

提供されたタンカンを頬張る児童=7日、奄美市名瀬の伊津部小

提供されたタンカンを頬張る児童=7日、奄美市名瀬の伊津部小

  大島本島地区農産物地産地消推進協議会は7日、奄美市の名瀬・住用地区の小学校を中心に給食のデザートでタンカンを提供した。伊津部小学校(末吉正承校長、児童207人)には名瀬中央青果㈱の森山直樹代表取締役や市職員ら4人が訪れ、タンカンのPRも行った。8日は同地区の中学校中心、19日には大和村内の学校にも提供される。

 

 給食提供は奄美を代表する果物を子どもたちに味わってもらおうと開催。本年度は名瀬・住用、大和村で計1038個、207・6キロ分を提供する。活動は今後も継続し、来年度は同市笠利地区、宇検村、瀬戸内町、龍郷町に提供予定。

 

 伊津部小学校3年生の教室では、森山さんらが地産地消の仕組みや年間222トンのタンカンを市公設地方卸売市場で取り扱うことなどを説明。「島の野菜、果物を食べて勉強も運動も頑張って」と呼び掛けた。

 

 児童たちはクイズにも挑戦し▽日本でタンカンの生産が始まったのは120年前▽国内の生産量は鹿児島県が一番―など、タンカンに関する知識を深めた。

 

 児童の一人は「甘くて最高においしい。毎年おばあちゃんからもらうのが楽しみだったので、給食でも食べられてうれしい」と笑顔で話していた。