感謝の思い胸に 奄美高定時制、10人が巣立つ

2018年03月02日

子ども・教育

花束で祝福を受ける卒業生たち=1日、奄美高校

花束で祝福を受ける卒業生たち=1日、奄美高校

 奄美市名瀬の県立奄美高校定時制(二石政彦校長)の第48回卒業式が1日、同校体育館であった。卒業生は4年課程4人と、通信教育を活用し卒業に必要な単位を取得した3年生6人の計10人。仕事や育児と学業を両立させた日々を振り返り、晴れやかな表情で学びやを巣立った。

 

 二石校長は式辞で「卒業後は困難や高い壁にぶつかることもあるが、それは自分が成長する機会。常に技能を磨き、新しいことにも挑戦してほしい」と激励した。

 

 在校生代表で2年生の小野聖矢さん(17)は「皆さんと出会えたことで楽しい思い出をたくさんつくることができた。行事などに全力で笑顔で取り組む姿が目に焼き付いている。先輩たちが誇りに思えるような校風を築いていきたい」と送辞を述べた。

 

 卒業生代表の佐藤千尋さん(19)は「入学したころ『高校は遊び場』という認識だったが、育児や病気と戦いながら頑張っている人の姿を見て、意識が変わり、自分の将来について考えるようになった」「卒業できたのは温かく見守ってくれた家族や先生、職場の方々のおかげ。在校生の皆さんは仲間と励まし合いながら人に勇気を与えられる存在になってほしい」と感謝と励ましの言葉を交えて答辞を述べた。