町長賞に岸岡君(亀津小5年) 徳之島プログラミングコンテスト

2020年12月01日

子ども・教育

徳之島プログラミンググランプリで上位入賞を果たした(前列左から)丸山君、岸岡君、黒須さん=29日、徳之島町井之川

徳之島プログラミンググランプリで上位入賞を果たした(前列左から)丸山君、岸岡君、黒須さん=29日、徳之島町井之川

 徳之島町が今年度初開催した徳之島プログラミングコンテストの作品発表会と表彰式が29日、同町のみらい創りラボ井之川であった。最高賞の町長賞には亀津小5年の岸岡春樹君、教育長賞に神之嶺小6年の丸山陽大君、「Tech Kids Grand Prix賞」に亀津中1年の黒須昭洋さんが選ばれた。

 

 プログラミングによる人材育成を目的に、全国1位の小学生プログラマーを決める「Tech Kids Grand Prix2020」と共同開催した。町内在住の小学3年生から中学1年生までを対象に、プログラミングを使って開発したオリジナル作品を募集。アマミノクロウサギや闘牛、クジラなど、徳之島の生き物をモチーフにしたものを中心に5点の応募があった。

 

 作品発表を前に高岡秀規町長は「町は皆さんがどの道にも進めるよう、学べる環境を整備する。プログラミングを制作する過程でいろんな失敗を乗り越え、達成感を味わってほしい」とあいさつした。

 

 作品発表では海に捨てられたごみを回収して自然環境を守るゲーム、クロウサギが野生化した猫やハブといった外敵から逃れるゲームなど、制作した5人がそれぞれのゲームを操作してプログラミングの特徴などを解説した。

 

 岸岡君の作品タイトルは「森を守れ!守護神闘牛」。ケナガネズミやアマミヤマシギなど、希少動物を狙う密猟者と闘牛が戦うゲームで、弓矢や闘牛の突きなど多彩な攻撃方法や希少動物を助けるテーマ性などが高く評価された。

 

 岸岡君は「町長賞の受賞は驚いたけどうれしい。将来はゲームクリエイターになって、徳之島の自然を生かしたゲームを作ってみたい」と話した。