科学の楽しさ学ぶ 宇検村

2019年02月18日

子ども・教育

講師の学生と科学実験の結果を見詰める児童=17日、宇検村の元気の出る館

講師の学生と科学実験の結果を見詰める児童=17日、宇検村の元気の出る館

 宇検村湯湾の村生涯学習センター「元気の出る館」で17日、科学実験教室があった。村内の児童26人が参加。東京大学サイエンスコミュニケーションサークルCASTの学生メンバー4人を講師に、実験や工作を通して科学の楽しさを学んだ。

 

 小児病棟の子どもたちを対象にボランティア活動を行っている「アニマシオントイ」(東京都、渡辺美佐子代表=宇検村出身)が企画した。

 

 実験のテーマは光。参加児童らは特殊なフィルムを透かして照明を見る実験で白い光が「赤」「緑」「青」の3色でできていることを確かめたほか、夕焼けが赤く見える原理を再現する実験器具を工作するなどして学生たちと交流し、科学への理解を深めた。

 

 受講した碇元瑛太君(田検小3年)は「実験道具を自分で作ったのが楽しかった。光以外にも身の回りにたくさん不思議なことはたくさんある。その理由が分かる科学は面白い」と話した。

 

 講師を務めた三上喬弘さん(21)は「本やテレビで見るだけでなく、自分で実験してみることが大切。安全に気を付けて家庭でも挑戦してほしい」、同村部連出身の渡辺代表は「子どもたちが自身で新しい発見をしたり、科学的な考え方を吸収していく瞬間に立ち会えるのは楽しいこと。授業が村への貢献になればうれしい」と笑顔を見せた。

 

 渡辺代表と学生ら6人は15日に来島。16日は奄美市の県立奄美図書館で小学生―高校生約100人を対象に実験教室を行った。