科学楽しく学ぶ 東大生4人が実験教室 宇検村
2020年02月22日
子ども・教育
宇検村の阿室小中学校(大庭新吾校長、児童生徒18人)で20日、科学実験教室があった。東京大学サイエンスコミュニケーションサークルCASTのメンバー4人を講師に、児童生徒は実験やグループワークを通して科学を楽しく学んだ。
村教育委員会が主催。病院で子どもたちを対象にボランティア活動を行っている「アニマシオントイ」(東京都、渡辺美佐子代表=宇検村出身)が企画に協力した。
教室のテーマは地球温暖化対策。児童生徒はやかんやミニ発電機などを使った実験を通して電気のつくり方や火力発電所の仕組みを学んだ。
また、火をともしたろうそくにコップをかぶせる実験で、酸素と有機物が燃えると、水と二酸化炭素に変わることや、火力発電で二酸化炭素が発生することを確認した。
講師は空気中の二酸化炭素やメタン、オゾンなど温室効果ガスが増えると、熱がこもって地球の気温が高くなる地球温暖化が起こると説明。
グループワークで児童生徒は、温室効果ガスを減らした上で経済を発展させるまちづくりを考えた。太陽光発電や原子力発電などのメリットやデメリットを学びながら、発電所や工場、森、畑などに見立てた工作物を机上に並べて理想のまちを完成させた。
6年の小幡恵菜さん(12)は「ろうそくの実験で二酸化炭素のことを学んだのが面白かった。温室効果ガスを減らすため、ペットボトルを使ったら、リサイクルしようと思った」と話した。
科学実験教室は21日、瀬戸内町の県立古仁屋高校であった。22日に宇検村の生涯学習センター「元気の出る館」である。