群島内各地で高校卒業式  909人が新たな一歩

2019年03月02日

子ども・教育

卒業証書を受け取る卒業生=1日、大島高校

卒業証書を受け取る卒業生=1日、大島高校

  奄美群島各地で1日、高校の卒業式があった。本年度は定時制を含む10校から909人(男子460人、女子449人)が卒業。保護者や教職員、在校生らが見守る中、卒業証書を受け取った卒業生たちは、自信と誇りを胸に思い出の詰まった学びやを後にした。

 

 奄美市名瀬の県立大島高校(竹井俊久校長)の第70回卒業式は、普通科264人が晴れ姿を見せた。厳かな雰囲気の中、各クラスの代表7人が竹井校長から卒業証書を受け取った。

 

 竹井校長は「大高坂を一歩一歩登るように3年間で大きく成長した。どの道に進んでも大島高校で学んだこと、体験したことを胸に学び続けて。学び続ける限り人生に失敗はない」と卒業生を激励した。

 

 在校生代表の原奈乃子さん(2年)は「和親、協同、自治、奉仕の姿を示してくれた。先輩方は私たちの誇り。夢と希望を絶やさず、大島高校で学んだことを礎に活躍してください」と送辞。

 

 卒業生代表の中山莉李さんは「3年間で多くの仲間に出会い、かけがえのない経験をし、大きく成長して今日を迎えることができた。個性あふれる70期生。宝物のような日々を支えてくれた全ての人に感謝の気持ちを伝えたい」と述べ、「自分で選んだ道に迷いはない。美しい自然あふれるこの地で学んだ自信と誇りを持って未来に羽ばたいていこう」と新天地での活躍を誓った。

 

 式には卒業から50年を迎えた同校普通科の20回生(1969年)と商業科8回生の74人も出席した。